2014

(当ブログで)今年もっとも検索された投資本・ビジネス書ランキング2014

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このブログの記事は、SNSなどで紹介されて数多くの人に読まれる、ということはほとんどありません。ほぼすべてが、検索エンジンから来ていただく方です。

当ブログの書評記事については、書名や著者名、関連キーワードを検索することで訪問していただいております。そのためページビューのランキングは、関心の高さに比例すると考えてよいと思います。

2014年1月1日から2014年12月30日の間の、ページビューによるベスト10です。なお、すべての書評記事が対象ですので、古い記事の方が有利です。2014年12月に紹介した本などは当然不利になりますが、その点は無視して集計しています。

 

 

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第1位

「新・投資信託にだまされるな! 買うべき投信、買ってはいけない投信」 竹川美奈子(著)

栄光ある第1位は、投資信託の解説本でした。昔ベストセラーになった本の改訂版で、初心者でも読める良識的な内容です。こちらは、年前半は全くアクセスがなかったのですが、年後半に検索数が増えてきました。

「今買うべき 投信」「買うべき 投資信託」のような語句での検索が多かったです。NISA口座の今年の非課税枠が年末で締切となるので、年末にかけページビューが増えたのかと推測します。

 

 

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第2位

「投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」 ハワード・マークス(著)

こちらも年前半はさっぱりで、年後半にかけて検索が増えた本です。どこかで取り上げられたのでしょうか。書名そのままの検索か、「投資で一番大切」のような語句で検索されている印象です。

長年成功してきた投資家の著作です。内容は、金融商品の本質的価値を見抜き、市場の熱狂から離れることの重要さを説いています。ウォーレン・バフェット氏も推薦しています。

 

 

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第3位

「中国人が選んだワースト中国人番付 やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ」 遠藤誉(著)

これはかなり異色ですが、突発的にアクセスが増加してランキングに入った本です。具体的には、薄熙来氏の裁判直後や、周永康氏逮捕前後で急激に検索が増え、そのあと急減していました。

投資やビジネスの本ではないですが、日中関係は、日本の将来と日本経済に重大な影響を与えるので、気にして時々読んでいます。

本書にはアリババ創業者の馬雲氏が登場しますが、中国の巨大企業はますます国際的影響力を増大させますのでこちらにも注目です。

急速に成長している小米(シャオミー)の雷軍CEOは穏健な性格らしいのですが、小米に関しては、利用者の個人情報を当局に知らせているというニュースがあったり、日本メーカーの知的財産権を侵害しているという噂が立ったりしています。

中国の巨大企業は中国共産党の意向と無関係ではいられないので、英米の伝統的な巨大国際企業とは違う論理で行動するかもしれません。

 

 

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第4位

「コークの味は国ごとに違うべきか」 パンカジ・ゲマワット(著)

こちらは渋い経営戦略の本です。年間を通して、ばらつきなく関心を集めていた印象です。年央に何回かに分けて、日経新聞で取り上げられていたことが、かなり寄与したものと思われます。

エリートビジネスパーソンが、国を跨いだ経営戦略を考えるような本です。書名も優れていると思います。

 

 

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第5位

「ミネルヴィニの成長株投資法」 マーク・ミネルヴィニ(著)

自分で銘柄を選んで株式投資をアクティブに行う場合、大まかに割安株投資と成長株投資に分かれます。本書は成長株投資を扱います。成長株投資でも細かい取引のルールは人それぞれとなりますが、土台には成長株という考え方があります。

本書は、成長株投資の手法としては標準的な部類のように思われます。著者は外国人ですので、日本株式で成長株を探すときは、日本の株式市場に合わせて微調整も必要かもしれません。

 

 

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第6位

「資本主義の終焉と歴史の危機」 水野和夫(著)

今年かなり売れた本です。ベストセラーなので、当ブログにもその恩恵が及んだ形です。私がこの本を読んだきっかけは、なぜこれほど金利が低いのかという疑問からでした。あらゆる先進国で、これほどの低金利が継続するのはなぜか、それが知りたかったわけです。

しかし頭の半分では、米国がQEを終了すれば、さすがに金利も上がってくるだろうとも考えていました。ところが現在も全く金利は上がりません。

年初ドイツの長期国債は2%弱でしたが、現在は0.6%です。ヨーロッパは、デフレに陥る確率が相当高まっていると思われます。それに加えて、中国の経済成長率が低下しつつあることと、それでも過剰な生産設備の調整が進んでいないことは、世界経済の強烈なデフレ要因になるのではと危惧されます。

 

 

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第7位

「ワーク・デザイン これからの<働き方の設計図>」 長沼博之(著)

今の社会での働き方を考える本です。社会構造、産業構造、雇用環境を分析し、そこから個人はどう働けばいいのかを、自分の問題としてとらえています。

当ブログとしては珍しく、私の知らないところでSNSにより紹介されたため、ページビューが増えました。著者ご本人にも、ツイッターで触れていただきました。

社会は大きく動きつつも、個人の生活に関わる制度は、その変化に対応できていないところがあります。そのずれに足を取られても、個人は社会の変化に目配りして、適応への努力を怠ってはならない状況のようです。

 

 

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第8位

「金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術」 竹川美奈子(著)

とても有利な制度である、確定拠出年金を解説した本です。第1位も竹川氏の本ですが、竹川氏は投資のトピックを、良識的でわかりやすく手堅い入門書に仕上げるプロだなと感じます。

今日の日経新聞が、確定拠出年金の加入資格を主婦や公務員にまで政府は広げる方針だ、と報じています。国家が国民全員の社会保障を担うのも、これから厳しくなってくるだろうと思われます。徐々に社会保障制度が貧弱になるでしょうから、徐々に自己防衛の準備を厚くした方がよさそうです。

 

 

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第9位

「相場の上下は考えない「期待値」で考える株式トレード術 サヤ取り投資が儲かる理由」 増田圭祐(著)

ほかではあまりランキングに入りそうにない本ですが、9位です。時期にばらつきなく、低位安定で検索にヒットしていました。

サヤ取りとはロングショート戦略の一部です。何かを買い、同時に何かを空売りすることで、その価格差から利益を得る戦略です。相場環境がどうであっても利益が得られる、絶対リターンを掲げます。

ヘッジファンドに関係する本をいろいろ読むうちに、ロングショート戦略は超基本であることがわかりました。しかし買うべきと売るべきを判断する基準は、投資の生命線です。今後とも、永遠に議論されていくのでしょう。

 

 

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第10位

「国債リスク 金利が上昇するとき」 森田長太郎(著)

こちらも年間を通して、地味に検索された本です。日銀の追加緩和直後に、少し増えたりはしましたが。アベノミクス開始後、日本財政の持続可能性について書かれた本です。将来の経済指標や政治決定により、シナリオが分岐し、発生イベントとその生起確率を考察した面白い本です。

書かれてから約1年が経ちましたが、その間に、日銀の追加緩和と消費税増税延期という大きな出来事がありました。これらは財政破綻の可能性を高める要素と思われます。今回の記事を書くため、あらためて本書の将来シナリオを確認してみました。

すると、私が最もありそうと思う経路、実質GDP成長率がマイナス1~プラス1%で、消費者物価指数2%以上、2020年の消費税率が10%のシナリオの結末は。デフォルトかハイパーインフレーションの2択でした。うーん。(消費者物価指数が安定またはデフレでも、結末は「財政が劇的に悪化」です。)

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