著者は、起業志望者のコンサルタントや支援を行っておられます。実践的ですぐわかる、起業を考えるための入門書です。
おすすめ
★★★★★☆☆☆☆☆
対象読者層
起業したい人。独立したい人。
要約と注目ポイント
・起業して、3年後生き残っているのは4割。事前の準備が大事。
・①自分がやりたいこと、②自分ができること、③社会が求めていること、の3点を満たす分野を選べ。そのうえで、ビジネスモデルが成立するか考えよ。
・マーケティングを怠るな。事業計画書は、自分で考えながら書く。
・個人事業開業と会社設立について。
・資金調達について。
・集客について。
・ビジネスパートナーについて。
・自己資金、個人信用情報、人脈、経験、家族の理解、資金繰りなど、起業での注意点。
起業の前に知っておくべき、基本事項が書かれています。この基本事項をひとつずつ、さらに自分で深掘りしていくのが良いでしょう。起業入門として適しています。
書評
とてもわかりやすく、起業で考えるべきポイントを解説した本です。実際に起業の準備を始めれば、もっと詳細な実務上の問題があるでしょうが、いちばん初めに読む本として適切と感じました。
やっている人には常識な事柄ばかりでしょうが、ひとつずつ確認できる良い本だと思います。
融資を申し込む際には、個人の通帳を過去1年分提出したりするのですね。株の売却益などで自己資金をつくっていると、融資の際に印象が悪いらしい。気をつけよう。
(書評2013/07/16)