「サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている」 西内啓(著)

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サラリーマンのありがちな悩みに対し、さくっと回答をくれる本です。

おすすめ

★★★★★☆☆☆☆☆

 

対象読者層

そのままですが、会社員で仕事・生活・人生に悩みがあって、何か新しい視点を持ちたいという人。

 

要約と注目ポイント

給料が上がらないという悩み

今までと同じ方法でさらにがんばっても、生産性は上がらない(収穫逓減の法則)。会社は常に、新しく競争の少ない、効率的な事業を探さなければならない。

そのために個人が求められることは次の2つである。知識や知恵やアイデアを持ち周囲と共有すること、知識やアイデアが行き交う場に留まり続けること。

末端のサラリーマンだと、仕事をいかに効率的にこなすかが大切でしょう。立場が上になってくると、アイデアや知識を使ったり、人を上手く回すことが求められます。

お金が貯まらないという悩み

人間は合理的に行動しない(行動経済学)。何にいくら払っているか、正確に認識して節約しよう。

継続的に、自動引き落としなどで貯金し、インデックス運用で分散投資しよう。

自分の人的資本にも投資すべし。

お金や投資については、当ブログのその方面の書評をお読みください。山崎元氏などの本がおすすめです。

出世できないという悩み

仕事が義務ではなく、天職となったときが成功する可能性が高い。

意義や喜びを感じることができ、自分が得意なことが天職となる。自分の強みを理解(ポジティブ心理学)すれば、天職を見つけやすい。

適度な難易度で仕事の過程に集中できる「フロー」の状態になれば、才能が活かせる。

お金や地位や面子のためではなく、充実感ややりがいを感じるような仕事だと、天職の候補です。

職場の人間関係がうまくいかないという悩み

相手のタイプや状況によって、仕事のやり方を適切に合わせよう。部下が必要とするものを提供し、良い仕事ができるように誘導するのが良いリーダーシップ。

ビジネスでチームが機能するには、チーム内で9つの異なるタイプの役割を果たす人員が必要。チームが高いパフォーマンスを示すには、チームの構成員をそれぞれ9つのうち得意なポジションに充てること。

自分の努力によって向上させられるのは専門性。

相手の行動を変えさせるというのは、なかなか難しいことです。

仕事の成果が出ないという悩み

毎日繰り返す作業で成果が上がらないとき必要なのはカイゼン、定常作業でなければ必要なのはプロジェクトマネジメント。

プロジェクトマネジメントは最小の努力で成果を上げるための知恵である。

プロジェクトマネジメントでは、期限と予算と目標が設定される。作業のプロセスと所要時間の見積もりは、正確に評価しておく。

必要なのはカイゼンか、プロジェクトマネジメントか。見分けることが大切です。

仕事をがんばっても家庭がうまくいかないという悩み

(夫婦では)相手の人格を尊重する。相手の話をよく聞く、たわいもない話をする。スキンシップをとる。相手へ感謝や愛情を伝える。ネガティブでなくポジティブな言葉を使う。

夫婦円満なら子どもの問題行動は少なくなる。

心理学的なアプローチです。

 

書評

まあ精神論でがんばっても上手くいかないときは、本書のように戦略的な行動を試してみるのも良いでしょう。これだけだと不十分かもしれませんが、日本人は大局に立った行動が苦手らしいですので。

私は社会思想には詳しくないですが、全般的に、アメリカ的なプラグマティズム風な思考と感じました。

要約には書いていませんが、ポジティブ心理学のところで、自分の強みを知るVIAテストというものが紹介されています。

これは無料でできるので、私もやってみたら、強みの1位が「向学心」、2位「審美眼」、3位「公正さ」となりました。

本書に従って、私の強みを書き下すと、「私の天職は、個人的な感情で他の人たちに偏った判断を下すことなく、ありとあらゆる美しいものに感動し、新しいことを積極的に学ぶこと」です。

どんな仕事?
(書評2013/06/02)

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