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効率的市場理論

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(2013年5月に書いた記事です)

市場は常に正しいのか?

連休中に「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読みました。書評も書くつもりなんですが、まだ消化不良で、もやもやした感じなので、あと1~2回は読み直しが必要です。

ランダム・ウォーク理論というのは、明日の株価は予想できずに、ランダムに動くということらしいですが、その基本には効率的市場理論があるようです。

効率的市場理論は、市場に参加する投資家は合理的に行動し、あらゆる情報や事象は速やかに株価に織り込まれ、株価はその時点での合理的水準に等しくなる、ってことのようです。

効率的市場理論は、ITバブル崩壊や、サブプライムローンによる金融危機が発生したために、かなり批判を受けています。ところで、「ウォール街の~」の著者は、効率的市場理論を擁護する立場です。

私は、投資家は合理的に行動しないし、市場は完全ではなくて、歪みも存在すると考えています。

そのため、効率的市場理論は現実的ではないと思うのですが、それは別に、インデックス運用の効果を否定するものではない、とも思います。

答えは正しいと誤りのあいだにある?

もうちょっと素直に考えれば、いいのではないでしょうか。

市場は、完全には効率的ではないが、投資家が市場平均以上のパフォーマンスを得るのは困難なので、個人投資家は、インデックス運用にタイミングを分散して投資するのが最も効果的だ。

だから個人投資家は、資産配分では、長期でインデックス運用している資産の比率を高くして、これを主力とする。

市場ではまれに、暴騰や暴落が発生するので、それを冷静に認識する能力があるなら、主力のインデックス運用とは別の資金で、高値で売ったり安値で買ったりすればよい。(すごく難しいけど。)

今のところ、私の考えは上のような感じなのですが、どうでしょう。「ウォール街の~」でも、同じような手法を紹介しています。

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