「内藤忍の資産設計塾 第3版」 内藤忍(著)

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長期投資を考えている人が、投資の全体像を学ぶのに適した本です。

おすすめ

★★★★★★★★☆☆

対象読者層

今後の人生のため、お金について考えてみたい人。
難易度は、入門書レベルよりは上です。
初級者が投資で一歩踏み出そうとするときに、読んでおくと良いと思います。

要約と注目ポイント

本書の価値は、本文の解説そのものにあります。そのため、この要約だけでは意味がありません。本書の内容紹介程度にとらえて下さい。

資産運用の前に

最初に人生の夢や目標を考え、いつまでにお金がどれだけ必要か想定する。

資産全体を俯瞰的に(経営者のような視点で)とらえる。変化に対応しながら、自分の頭で考えて決定する。

投資自体が目的ではない。投資は、人生の夢や目標をかなえる手段なので、冷静に長期的に考える。

投資の考え方

どれだけ損失が発生しても耐えられるか、初めに(リターンではなく)リスクを考える。

投資の成果を決定する、最大の要素はアセットアロケーション(資産配分)である。自分の目的に合わせて、配分を考える。

投資のタイミング、円と外貨、などを分散させてリスクを抑える。インデックス運用とアクティブ運用を使い分ける。

実際の資産運用の解説

投資信託ほか、各金融商品の解説。

アセットアロケーションの考え方、組み立て方、リバランス方法など。

そのほか個人投資家が知っておくべきこと。

投資に興味を持って、少し勉強を始めた人に向いていそうな本です。しっかりと資産運用の大枠を理解できます。

書評

一般の個人投資家が関係しそうな事柄は、すべて網羅されています。これらがとても良くまとまっていて、解説も手堅い印象です。

また投資すること自体が主目的ではなく、人生を充実させるために、市井に生きる社会人が知っておくべきお金のリテラシーを学ぼう、という健全な思考に基づいた本です。

本書1冊を熟読すれば、ぬるいマネー本10冊読む以上の価値があると思います。
(書評2013/03/24)

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