簿記のとてもやさしい入門書です。簿記を学んで、お金の残高・借金・流れをつかみましょう。
おすすめ
★★★★★★☆☆☆☆
対象読者層
簿記の超初心者。
要約と注目ポイント
簿記とは
簿記を勉強する前に。
簿記は、お金の計算をすること。簿記でお金の流れがわかる。
家計簿は単式簿記、会社の経理は複式簿記。
複式簿記をつける目的は、財産と儲けを知るため。
複式簿記から、貸借対照表(財産)と損益計算書(儲け)という決算書がつくれる。
貸借対照表には資産、負債、純資産というグループがある。損益計算書には、費用、収益というグループがある。
さらに細かい区分の勘定科目がある。
取引が発生したら、帳簿に記入し仕訳する。
仕訳では、勘定科目と金額を左右の欄ひとつずつに書き込む。
貸借対照表
貸借対照表は、今の会社の財産をあらわす。
左の借方に、プラスの財産である資産を書く。右の貸方に、マイナスの財産である負債と、資産と負債の差である純資産を書く。
資産の勘定科目の説明。(現金、預金、売掛金、未収金、貸付金、繰越商品、建物、土地、備品、受取手形、有価証券、車両運搬具。)
負債の勘定科目の説明。(買掛金、未払金、借入金、支払手形、預り金、社債、退職給付引当金。)
純資産の勘定科目の説明。(資本金、資本準備金、利益準備金、繰越利益剰余金。)
損益計算書
損益計算書は、会社の儲けをあらわす。
左の借方に費用を、右の貸方に収益を書く。
収益と費用の差である当期純利益は、借方の費用の下に書く。当期純損失は、貸方の収益の下に書く。
収益の勘定科目の説明。(売上、受取利息、受取配当金、受取手数料、受取家賃。)
費用の勘定科目の説明。(仕入、給与、旅費交通費、接待交際費、通信費、租税公課、水道光熱費、支払手数料、支払利息、雑費、消耗品費、減価償却費。)
仕訳
仕訳では、賃借対照表と損益計算書を思い出す。
資産が増えたら左の借方、負債と純資産が増えたら右の貸方に書く。費用が発生したら左の借方、収益が発生したら右の貸方に書く。
仕訳帳、総勘定元帳に記入する。
仕訳の実例。
決算書をつくる
毎日:仕訳帳に記録し、総勘定元帳に転記する。
毎月:試算表を作成。
決算:精算表を作成し、決算整理を行い、決算書を作成する。
書評
すごく易しいです。でも説明もしっかりしています。おかげで、簿記のイメージはおおよそつかめました。
仕訳のときは貸借対照表や損益計算書を思い出して書く、という解説が個人的にはかなりわかりやすく役立ちました。例えば資産にあたる勘定科目がプラスのときは、左の借方に書いて仕訳をするというように。
あと何冊か簿記の入門書を読んで、会計ソフトを買えば、自分でもそこそこ処理できそうな気がしてきました。勉強になりました。
(書評2014/12/20)
