潮が引いたら裸

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(2014年7月に書いた記事です)

株は割高な時期に入ってきたが

アメリカの株価がずっと高値圏です。PERは15~16倍あたりで割安感はもうありません。2014年7月15日の日経夕刊の記事では、「S&P500は現時点で1928年以降の平均比で30~45%過大評価されている」とありました。

「投資で一番大切な20の教え」という本を読んでいます。とてもいい本で書評も書きますが、すぐれた教訓がいろいろあります。実はこのブログを始める前に一度読んでいたのですが、再読すると以前わからなかったことがわかりました。

株高のときにはリスクを忘れる

リスクの話があるのですが、リスクに対して適切なリスクプレミアムが乗せられていないときに高リスクだという解説がなされます。

例えば、リスクとリターン(リスクプレミアム)の関係は以下のようになります。
MMF 4%
5年物米国債 5%
10年物米国債 6%
高格付け債 7%
S&P銘柄株式 10%
ハイイールド債 12%
小型企業株式 13%
不動産 15%
企業買収ファンド 25%
ベンチャーキャピタルファンド 30%

ところが金利水準が低くリターンが平坦化すると、
MMF 1%
5年物米国債 3%
10年物米国債 4%
高格付け債 5%
S&P銘柄株式 6-7%
ハイイールド債 7%
小型企業株式 7-8%
不動産 8%
企業買収ファンド 15%
ベンチャーキャピタルファンド 20%
のように変化し、投資家がリスクを低くとらえ高リスク環境を生み出します。

少しでも高い利回りを求めていると

著者は顧客向けレターで、
「投資家は低リスク・低リターンの投資を避けようとしゃかりきとなっている」
「投資家はリスクがきわめて限定的だと考えている」
「伝統的で安全性の高い投資では雀の涙ほどのリターンしか得られそうにない」
「ほとんどの人がリスクの高い投資を進んで行っている」
「プラス材料で上昇し、マイナス材料が生じてもすぐに回復する」
「価格は高騰し、リスクプレミアムはきわめて小さくなっている」

と述べています。

いかがでしょうか。まったく現在のことを言い表しているようです。しかも、このレターは2004年や2007年に書かれたものです。2004年や2007年当時と比較しても、現在は圧倒的な低金利と超金融緩和状態です。

ゼロ金利下で投資家はリターンの得られる投資先を必死で探しています。南欧諸国の国債も、世界中の低格付け債券も低金利です。各国の株価は高値を更新しています。

中央銀行が金利を低く保つだろう。
中央銀行が金融緩和により株価を上昇させるだろう。
中央銀行が欧州の債務危機を収束させるだろう。
中国政府が不動産バブルのハードランディングを防ぐだろう。

全部他人任せなのですが、リスクは適切に評価されているのでしょうか。

最後はバフェットの言葉で。
「潮が引いて初めて、誰が丸裸で泳いでいたのかがわかる。」

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