新たな価値を生み出して、顧客からお金をもらうというのは難題です。お客様からお金をいただくという、ビジネスで最も重要なマーケティングの入門書です。
おすすめ
★★★★★★☆☆☆☆
対象読者層
マーケティングを初めて学ぶ人。
難易度は入門書レベル。
要約
マーケティングの基本について。マーケティングの目的は、自社と顧客の満足を最大化すること。顧客のニーズと自社のシーズを結びつける。
マーケティングプランは、環境分析、目標設定、基本戦略とマーケティング・ミックス、現場での実行、からなる。
環境分析の要素は3C。自社(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)。
基本戦略は、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3要素。
マーケティング・ミックスの要素は4P。製品(Product)、価格(Price)、場所(Place)、販売促進(Promotion)。
サービス業の場合は4C。顧客価値(Customer value)、顧客のコスト(Cost)、顧客とのコミュニケーション(Communication)、顧客の利便性(Convenience)。
市場について。マーケティング・リサーチについて。
顧客について。顧客の心理や購買パターンなど。
競争について。競合相手、市場シェア、競争戦略など。
製品戦略について。イノベーター理論、新製品の開発、製品ライン、ブランド、ネーミング、パッケージなど。
価格戦略について。コストから考えた売りたい価格、競合関係から算出される価格、顧客が買ってくれる価格など。
流通戦略について。顧客に商品を届けるチャネルについて。
プロモーション戦略について。表現戦略と媒体戦略の2つがある。
そのほか、マーケティングの実務について。
書評
1項目につき見開き2ページの解説など、とにかく簡潔でわかりやすいです。図表も多く取り入れ、マーケティング全般を、広く浅く基本的な事項を押さえて解説しています。理解しやすく読みやすいので、マーケティングの入門書として適切な1冊と感じました。
それにしても、マーケティングってのは奥深いなあ。お客様からお金をいただくことは、つくづく難しい。
(書評2013/07/05)