「年収300万円の残念な働き方 1万人に会って分かった年収の壁を打ち破る方法」 鈴木康弘(著)

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年収が上がるには、出世するにはどうすればよいのか?地道な努力でキャリア構築をめざす本です。

おすすめ

★★★★★☆☆☆☆☆

 

対象読者層

フツーの社会人で、時間をかけて自分を成長させたい人。

 

要約

社会人の成長ステージごとに、必要な努力と習得すべきスキルがある。
ビジネスパーソンとしての各レベルの課題を着実に乗り越えることで、エグゼクティブ社会人まで成長できる。自分の現在のレベルで身につけるべき能力を知り、上のレベルの課題を意識すること。

1つのレベルにつき、3年努力してステップアップするのが標準的。
レベル1(年収180万円):フリーターや学生
レベル2(年収300万円):見習い社会人
レベル3(年収500万円):一人前社会人
レベル4(年収800万円):一流社会人
レベル5(年収1200万円):エグゼクティブ

 

年収を増やすためには

・ビジネスの成功には、IQよりEQが大切だ。
自分が他人からどう見られているかを認識できる。相手の立場を読める。相手の利益になる行動ができる。

・年収が増えない人は、自分が会社に貢献しているか(利益を生み出しているか)考えよう。会社が困っていること、それを解決するために自分ができること、誰の役に立つか、自分のほかに同じ仕事ができる人はいるか、考えてみる。

・新卒者はブラック企業を恐れるが、20代で力をつけるために、超優良ブラック企業か優良ブラック企業に入ろう。(ほとんどの学生はホワイト企業には入れない。)

ホワイト企業:仕事楽、給与高。
メガバンク、旧国営企業、大手メーカー、ディベロッパーなど。

超優良ブラック企業:激務、給与高、将来性高。
大手人材サービス、大手広告代理店、テレビ局、大手コンサル、大手ネットサービス、大手証券、大手ハウスメーカーなど。

優良ブラック企業:激務、給与低、将来性高。
中堅人材サービス、中小メーカー、中堅ネットサービス、大手生保営業職など。

ブラック企業:激務、給与低、将来性低。
中堅旅行代理店、大手外食、アパレル、家電量販店、コールセンター、営業アウトソースなど。

・自分の労働生産性を上げていくこと。資格は実務経験がないと効果が低い。営業経験は評価される。高単価で利益率が高い商材を、資本力の高い営業先に販売できるスキルが評価される。

・将来必要とされるが現在やっている人が少ない仕事を、先読みしてやっておく。将来需要がある仕事の経験を積み、スキルを身につけろ。

 

年収180万円レベルの課題と対策

・就きたい仕事がわからなければ、営業職の正社員になれ。

・留年や休学、留学は在学中にする。卒業後はダメ。

・時間を守れ。遅刻厳禁。

・約束を守れ。

・1年は仕事を続けろ。1年未満で退職するな。

・同じことで何度も叱られるな。

・笑顔で元気に挨拶する。

 

年収300万円レベルの課題と対策

・上司と合わなくても克服せよ。
素直で、言われたことをすぐやり、人懐っこければ好かれる。自分が持つ上司と似た部分のパーソナリティを出してみる。異動まで頑張るのも手。

・同僚やクライアントへ依頼するときは、相手に配慮する。
依頼事項を簡潔で明確に伝える。相手の担当範囲と忙しさを確認。仕事の期限、背景を説明。依頼したら感謝の言葉。

・自分に合う社風の会社や業界で働く。

・仕事の質を上げるためにも、最初は量をこなせ。
営業をやる時間はマシーンとなって、考えず(断られても落ち込まず)にひたすらやる。業務終了後に、改善策を考える。

・正社員は、仕事の成果に対して給与をもらうことを意識せよ。結果が出ないことを環境のせいにしない。

・現在の仕事の給与が低くても、将来役立つスキルを身につけることを重視して、現在の仕事に取り組め。

・次の仕事を意識しながら、3年間は同じ職場で働け。

・失敗は正直に直接報告せよ。

 

年収500万円レベルの課題と対策

・部下を心身良好で能力が発揮できる状態に保ち、適切に仕事を振れ。他人に気持ちよく仕事をしてもらうこと。
部下の仕事量、志向、状態を確認。能力と仕事の難易度を確認。内容の選択と納期の設定。振る仕事の背景・納期・責任の所在と、実行したとき部下が得るメリットを説明し、最終確認する。完了後に仕事を確認し、NGならアドバイスを与え修正させる。及第点なら感謝の意を表し、完了した仕事についてフィードバックし、アドバイスも示す。100点なら賞賛し、フィードバックを返す。

・極端な思考をして、発想力を鍛える。

・燃え尽きないように、仕事量を自己管理する。
仕事量が多過ぎるときは、
①処理するとなくなる仕事(重要)
②処理するとなくなる仕事(重要ではない)
③処理すると同じ量の仕事が発生する仕事(重要)
④処理すると同じ量の仕事が発生する仕事(重要ではない)
⑤処理すると次により多くの仕事が発生する仕事(重要)
⑥処理すると次により多くの仕事が発生する仕事(重要ではない)
の順に片づける。

・難しいことを簡単に説明できるようにする。

・上司の状況を見て、上司を助けストレスを取り除いてあげる。

・上司が知りたい必要な情報を、最少量かつ最速で報告する。

・顧客満足、自分を覚えてもらう、ニーズを察知する嗅覚で、お得意様をつくり新たな紹介を得る。

・不可能な仕事は根拠を明示して断る。

・身だしなみに気を配る。

 

年収800万円レベルの課題と対策

・お願い上手な愛されキャラとなり、マネジメント力を発揮する。

・部下に気合いを強要しない。部下の労働生産性を下げる仕事を減らす。部下が自発的にやる気を出す環境を整える。

・手柄は部下に渡す。

・判断は素早く、一貫性を保つ。判断の失敗も事前に想定しておく。

・関係者へ効果的な根回しをして、承認を早くとる。

・会議では他の参加者のメンツを立てて満足感を与え、自分は実を取る。

・能ある鷹は爪を隠す。謙虚に。

 

年収1200万円レベルの課題と対策

・他の人が解決できない問題を解決できる。
①クライアントから問題を聞く。
②実務経験に基づいた高度な専門知識を使い、解決策を考える。
(リスクをとって、事業責任者として事業を立ち上げたり運営したりという経験を積んでおく。)
③人脈から業者や人材を手配して、問題を解決する。
(人脈をつくるには誠実に仕事を続けること。一緒に仕事をすること。)

・偉くなっても、親しみが湧き相談しやすい謙虚な姿勢でいる。

・大企業と中小企業の経営の違いを認識する。

・部下が能力不足だと不満を言わない。採用できる部下の能力は、自分の器の大きさに等しい。自分の部下になってくれた人材に感謝して、自分で大切に育てろ。

・無理な経営計画を立てない。過剰投資をしない。事業に失敗後のことも検討しておく。

・(特に業績悪化時に)モチベーションは高いが、能力は低い部下も大事にする。

・自分が本当に実現したい夢を語るべき。そうしないと同じ価値観の部下が集まらない。

・細心の注意を払って部下に接すること。気をつけなければすぐにイエスマンばかり集まり、裸の王様になる。

・社長の雇い主は顧客。マーケットインで思考せよ。
①自分が幸せにしたい人(ターゲット顧客)
②その人が欲しがっている価値(ニーズ把握)
③自分にできること(保有リソースの確認)

 

書評

社会人が成長(出世)するために必要な、各ステージにおける課題、考え方、解決策がわかりやすくまとまっています。すごく平易に書かれているので、すぐに読めます。混雑した通勤電車でも、往復で大体読める感じです。

一部にそれはどうかなあと思う箇所はありましたが、たいていはその通りだと思う内容でした。仕事のやり方として、自分にも耳の痛いところが多くありました。

年を取るにつれ腹に落ちてきた教訓も本書に多くありますので、就活前の学生や若手社会人に役立つ本だと思われます。
(書評2014/03/22)

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