「いちばんやさしい新しいSEOの教本」 安川洋/江沢真紀/村山佑介(著)

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SEOの基本をはじめから、わかりやすく学べる教科書です。この本を学ぶことで、サイトの集客力の改善が期待できます。

おすすめ

★★★★★★☆☆☆☆

 

対象読者層

SEOをはじめから勉強したい人。

 

要約

SEOで重要なのは、どのキーワードを使い、どういう構造のサイトをつくるのかということ。すなわち、お客さんがどんな気持ちで検索するのかを知り、その気持ちを満たすサイトとコンテンツを用意することだ。

・どういう人に訪問してもらいたいかで、サイトのタイトルを決める。

・サイトに来る人が、どういうキーワードで検索しているかで、その目的がわかる。目的に合わせたコンテンツや構造を準備する。それらのキーワードで検索したら、どんなサイトが表示されるべきかを考える。

・検索エンジンに何のテーマのページとしてインデックスされるか、は重要だ。サイトのテーマは明確にする。検索結果画面にはどう表示されるか、クリックされやすいか?

訪問者が使うキーワードを自分も使うこと。キーワードには「濃さ」がある。キーワードウォッチャーやキーワードプランナーなどの、キーワードツールを利用する。

・サイトをつくった目的とそれが達成されるサイト行動。訪問者の目的と検索キーワード、目的を満たすコンテンツ。これらを書き出す。
訪問者の目的、キーワード、コンテンツ、サイト行動、サイトの目的、これら5項目を表にまとめ、1直線につなぐことでサイトマップが完成する。

キーワードの選び方。
1ページにつき1個のキーワード。人気の言葉同士は近くに配置する。言葉は絞り込んで訪問者の目的に合わせる。キーワードの派生語から目的を知る。

・サイトがターゲットとする訪問者と、想定されるいろいろなキーワードを書き出す。リストアップした言葉の人気度(検索数)を、ツールで調べる。人気度、一緒に検索される言葉、派生語の傾向などを分析する。

サイトでは、検索エンジンに好まれるカテゴリをつくる。
キーワードをカテゴリ名にする、人気キーワードを1ページ目に集める、カテゴリを細分化する、重要なキーワードは浅い階層にする、人気のカテゴリから順に並べる、など。

・カテゴリに取り入れるべき機能。
マルチアサイン、重要度フラグ、エイリアス機能。

業種別のサイト構成例。
ECショップ、ブランド、ブログ、メディア、美容・健康、不動産、旅行・宿泊施設、習い事・資格、B2B。

・サイトを作成するとき、新規ドメインを使うか、それとも既存サイトに付け加えるか。それぞれのメリットとデメリットについて。

テンプレートページで、効率的にサイトを作成する。
必要となるトップページ、カテゴリページ、リスト一覧ページ、詳細ページについて。

サイトの評価を上げるためには。
①外部の良質なサイトからリンクを張ってもらう。ページランクが高く、情報の関連性が強く、リンクをあまり張っていないサイトからリンクしてもらえると良い。
②注目のコンテンツをつくり、リンクを張ってもらう。
③グループや提携先のサイトにリンクしてもらう。
④ディレクトリサイト(Yahoo!ディレクトリ)に登録する。
⑤ガイドラインを守り、ペナルティを避ける。

ソーシャルメディアを利用してサイトに集客する。
検索はしないが潜在的なお客である人に、サイトをアピールできる。興味を引くコンテンツをつくり、継続的な関係を築く。ソーシャルメディアに適したタイトルや表示にする。

Webサイトで考えるべき技術的な問題について。

・訪問者を増やすためには、アクセス解析を行ってSEOの効果を分析し、改善点を見つける。Googleアナリティクス、ウェブマスターツールなど。

・付録として、業種別キーワード、テンプレート一覧管理表、提案要件書の例。

 

書評

お客のニーズを汲み取り、ニーズに合った求められているサービスを提供するのが、ビジネスの基本です。Webサイトの運営も同様です。とは言え、当ブログはまったく何も考えず、自分の好きなように自分の都合でつくってきました。ビジネスとしては最悪です。

はじめてSEOのテキストを読んでみて、ひとつひとつが勉強になりました。記述もやさしく、具体例も多くて理解しやすい、良い教本でした。確かに言われてみると、サイト運営では当たり前にやるべきことばかりでした。しかし私はこの程度の超基本的事項も気にしていなかったので、とても役立ちました。

お客さんがどういう気持ちなのか、どういうことを求めているのか、考えることが本当に大切なことだと感じました。SEOに詳しい人にはやさしすぎるのでしょうが、最初の一歩として適した教科書です。この本を読み、試行錯誤して改善して、さらに詳しい本で勉強していけば、力がつけられそうです。
(書評2015/06/19)

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