投資を始めるあなたが年始に読むべき本 第2回 資産配分編

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何に投資できるのか

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第1回の家計編で、

  • 家計を黒字にする。
  • 資産と借金を把握する。
  • 将来の大きな出費を知る。

という準備を済ませました。

それではついに投資を始めるか、と前のめりになりますが、そもそも、何に投資するのでしょうか。

 

ここでいきなりトヨタ自動車の株を買おうとか、分配金の高い投資信託を買おうとせず、投資対象を知りましょう。

(おすすめした本は、当ブログ内の書評記事にリンクしています。)

 

投資できるものを知る

なかなか金融商品を買うという段階に着きませんが、これでいいのです。

自分でわかっていないモノに、儲かると思って大きな金額をかけることほど、損失を出しやすい状態はありません。

 

ひとまず、普通の人が投資しそうな対象をすべて見てみましょう。

日本 外国 地域別 特徴別
預金
定期預金など
株式
債券
不動産(実物)
不動産(リート)
資源など

 

とりあえず、今から投資を始める人が関係しそうな対象を、色付けしました。

 

私の経験では、こんな感じで分類すると理解しやすかったです。

表の内容について、簡単に説明しておきます。

 

1行目は、投資対象の国を表します。

「外国」の欄は、アメリカや中国など、特定の1つの国に投資するという意味です。

「地域別」は、先進国まとめてとか、新興国全体とか、世界主要国すべてといったくくりです。

 

「特徴別」は、企業の大きさとか、業種で分けたものです。

大企業を集めた大型株の何やらとか、中堅企業を集めた中小株の何なにとか、金融業・不動産業など業種別の株を集めたものとか。

そのほかにも、環境に配慮した企業に投資するとか、女性が活躍する企業に投資するみたいな、テーマで投資対象を絞るものもあります。

投資に詳しくなったら、企業の大きさや業種別で選んでもいいですが、今のところは放置でいいでしょう。テーマで投資をするのは、あまり有望ではありません。

「特徴別」で売っている金融商品はたくさんありますが、ひとまず相手にする必要はありません。そういうことで、「特徴別」の列はすべて白です。

 

縦の列の「定期預金など」ですが、1か月から3年程度預けて運用する、利率は低いが現金にしやすい対象を考えています。定期預金、外貨MMF、低レバレッジのFXなどを想定しています。

 

「不動産(実物)」は、自分の持ち家を想定しています。投資用マンションとかアパートが流行っていますが、投資の最初にやることではないと思います。

 

「資源など」は、商品とかコモディティなどと言われる分野です。貴金属や原油、穀物などです。かなり難しいので、あまり扱うことはないでしょう。個人的には、金(ゴールド)やビットコインなどが気になるところです。

 

また後日、それぞれの投資対象は解説してみたいです。まずはおすすめの本などで、投資対象の基本知識を勉強してください。

 

投資対象を知るのに役立つ本

私の分類とは多少違いますが、投資対象を知るのに役立つ本をあげます。

内藤忍氏がシリーズで出している、

「内藤忍の資産設計塾 第4版」

がおすすめです。普通の人が投資するようなモノを、ひととおり押さえてあります。

アマゾンの書評などを読むと、厳しめの感想もあります。この本で書かれている海外不動産やワインへの投資は、私も微妙な気がします。

ただ、前の7割ぐらいの部分は役に立ちます。株式、債券、リート、FXなど、個別の投資対象の解説は勉強になります。

 

ほかには、山崎元氏の

「資産運用実践講座Ⅰ 投資理論と運用計画編」

「資産運用実践講座Ⅱ 株式投資と金融商品編」

がものすごく勉強になるのですが、投資を始めたばかりの人には難しすぎます。

投資がわかってきたなら、どうぞ。

 

投資する手段を知る

ここまでで、投資の対象としてどんなものがあるか、わかりました。

例えば、日本の株式だとか、アメリカの株式だとか、先進国の株式だとか。

日本の定期預金、オーストラリアの外貨MMF、インドの債券、新興国の不動産(リート)、国内で金貨を購入。

このように投資対象を選んで、投資をしていきます

 

投資のやり方も選べる

さて、こうして何に投資したいか、考えたり選んだりできるようになりました。

でも、まだ選択肢があります。

投資対象に、どういったやり方で投資をするかです。

 

投資の本を読んでいますと、よく解説で、株式、債券、投資信託、ETFのように並べて書かれています。

株式を買う、債券を買う、投資信託を買う、ETFを買うというように、選択肢として並列で置かれています。

 

これは私には、わかりにくい並べ方だなと思われます。

株式と債券は、まったく同じ立場であり、投資対象としての選択肢です。

 

これに対し、投資信託やETFというのは、投資をする手段としての選択肢です。

株式が対象で、株式を買う手段として、投資信託やETFを選ぶというかたちです。

(あとは、個別の企業の株を買うというのも手段です。例えば株に投資するなら、投資信託を買う、ETFを買う、個別銘柄を買う、というのが同じ立場で並列の選択肢です。)

 

説明なく投資信託やETFという言葉を使いましたが、ここで簡単に説明します。
 
投資信託は、大きなお金でまとめて投資をしている人たちに、1口1万円のような形で少額から参加するものです。

例えば、あなたが日本の株式に投資したくて、

トヨタ自動車、NTTドコモ、三菱UFJ銀行、三井物産、住友不動産、JR東日本、武田薬品、日産自動車、村田製作所、ソニー、アステラス製薬、花王、信越化学工業、ヤフー、富士フイルム、ダイキン、第一生命保険など、

すべての株を買いたいとします。

でも、無理ですよね。

 

投資信託は、金融機関がお金を募って、専門家が株などを買い集め、運用している商品です。

普通の人は、こんなにたくさんのものに多くのお金をかけられないので、その運用している商品のごく一部を買います。数千円とか数万円から。

そして、専門家が運用して利益があがったら、お金を出して買った分の割合で、利益の分け前にあずかれる仕組みです。

ETFは、株式市場に上場しているなど細かい点はちがいますが、かたちとしては投資信託と同じです。

 

投資信託やETFは、金融機関が専門家を揃え、大規模にお金を集めて運用している金融商品です。

投資信託やETFが投資する対象として、株式や債券、不動産など、さまざまなものがあります。

 

投資信託やETFは、投資対象ではなく、投資を行う手段(方法)です。

投資信託を買うのは、投資信託という手段を選んだのだと考えたらいいと思います。

その投資信託が対象にしているものは何かを考えることが、投資対象を選ぶということになります。

 

投資対象ごとに、投資の手段を選ぶ

ここまでの話をまとめると、

投資対象がいろいろあることを知り、

投資の手段もいくつかあることがわかりました。

 

投資対象を選んで、さらにそれに適した投資の手段を選ぶ。

というように二段階あるのだと知っておくと、頭が整理されてきます。

 

では、それぞれの投資対象で、代表的な投資手段をあげていきます。

 

株式

日本の株式に投資するときは、企業そのものの株を買う、投資信託を買う、ETFを買うというのが、一般的な投資手段です。

海外の株式でも、個別企業の株は買えます。私は海外の会社でも、選んで買うのがけっこう好きです。ただし海外株式は、手数料が高いのと、情報をとりにくいという点から、投資信託かETFで買うのが楽です。

地域別に株式投資をするなら、投資信託かETFを買います

 

債券

債券は本来だったら、株式と合わせて投資します。教科書的な考えでは、株価が下がるときに債券の値段が上がるので、株と債券を同時に持てば、安定します。

しかし、現在は先進国の中央銀行が債券を買い、金利が下がっているため(債券の価格が上がっているため)、債券を買う意味が薄いです。

今の状況ですと、買ってもよい債券は限られます。日本の10年変動金利の個人向け国債ぐらいしかありません

日本の固定金利の国債や社債、外国の国債や社債などは見送りでいいでしょう。

何か買うとしたら、投資信託かETFになります。

 

不動産(実物)

これは、住宅ローンで家を買った場合も資産運用の視点を持つべし、ということで項目にしました。

実物不動産に投資したいなら、元手と不動産投資のノウハウが必要です。

 

不動産(リート)

不動産にも、実物ではなく投資信託やETFというかたちで投資できます

 

資源など

貴金属や穀物、原油などに投資するなら、投資信託やETFが無難だと思います。金やプラチナは、現物で買うという手もあります。(面倒ですが。)

 

 

 

投資のやり方を知るのに役立つ本

実際に投資をするなら、どのような手段があるのか。

竹川美奈子氏の本で、そのやり方を学べます。

「一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門」

「新・投資信託にだまされるな! 買うべき投信、買ってはいけない投信」

などがおすすめです。

投資信託を解説していますが、投資の全体的な説明もやさしめにされています。

 

こんな感じで勉強すれば、証券会社に口座を開設し、投資信託を買えるようになります。慣れてくれば、個別企業の株やETFも買えるでしょう。

 

投資がうまくいくかは、資産配分がカギ

投資対象にどんなものがあり、それをどういう手段で買うのか。

ここまでわかりました。

なぜ、こんな回りくどいことをするかというと、投資で利益が大きくなるか小さくなるかは、資産配分でほぼ決まる、という考え方があるからです。

 

資産配分というのは、自分が持っているすべてのお金を、どの投資対象にどれだけ割り振るか、というものです。

例えば、全財産(すべてを現金化したとして)を100%とすると、

ケース1 ケース2 ケース3
預金 20% 60% 5%
株式 0% 10% 50%
債券 0% 30% 5%
不動産 80% 0% 40%

 

このように資産配分の異なるケースでは、数十年後の資産額で大きな差がつく、ということです。

どの投資対象に、どういう手段で、どれだけの比率でお金を配分するか?

これで、投資の結果の80~90%程度は決まる、とされています。

(私個人の意見では、もうちょっといろいろな要素が絡むと思っています。)

 

そういうわけで、投資対象と投資の手段を、第2回では説明しました。

 

資産配分を知るのに役立つ本

資産配分のやり方で、投資が成功するか失敗するか決まる。資産配分こそ、投資の最重要課題だ。

こういった、資産配分を重視する考え方があります。

年金のように、長い期間をかけて投資をする場合は、資産配分の考え方は知っておきたいです。

個人でも、自分の老後など、長い年月で投資することもあります。

そのへんを解説している本をあげます。

「一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門」

「新・投資信託にだまされるな! 買うべき投信、買ってはいけない投信」

さきほどもあげましたが、やさしめなのと、いろいろな投資対象に分散しましょう(分散投資も資産配分ですね)という解説なので、はじめに読むとよろしいかと思います。

 

そして、資産配分の鬼という感じの本が

「敗者のゲーム 原著第6版」

です。

有名な投資の解説本でもあり、勉強になります。

 

資産配分の理屈を学ぶなら、

「資産運用実践講座Ⅰ 投資理論と運用計画編」

で勉強できます。

ですが、さっきも言った通り難しいです。

 

まとめ

第2回では、

投資対象には、どんな金融商品があるのか。

その金融商品は、どのように買えばいいのか。

を説明しました。

勉強できる本もあげました。

 

これらを説明したのは、

資産配分が投資の結果を左右する

 という事実があるからでした。
 

第3回は、投資初心者でもできる安定した運用方法の話です。

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