(2013年9月に書いた記事です)
海外富裕層を日本の医療でもてなそう
妄想レベルのビジネスモデルを思い付いたので記録しておきます。日本の医療機関を訪れたい、海外富裕層向け案内ウェブサービスです。
国策として医療分野の規制緩和が謳われています。医療ツーリズムでの外国人受け入れも、推進されようとしています。
まだまだ事業として(富裕層の)外国人を受け入れる医療機関は少ないですが、今後増えるでしょう。観光振興も国策ですし、オリンピックも決まりました。
どうやって呼び込むのか
ただ、外国人は日本の医療機関のことは知りませんので、案内が必要です。そこで、日本のトップレベルの医療機関を網羅して、外国人に紹介するウェブサービスはどうでしょう。当然もう存在するとは思いますが。
しかし、医療機関を比較するサイトは、結構難しいと思われます。家電製品のようなコモディティを比較するみたいにはいきません。
日本でも、雑誌などが病院ランキングをつくっていますが、これは非常に評価が難しいでしょう。医療は専門性が極めて高く、安易に素人が優劣を判定できません。
評価して売り込む
つまり、この比較サイトでは、2項目の公正で正確な評価を売りとします。
1つめはおもてなしレベルの評価。ホテルや高級レストランのように評価します。滞在環境、施設、ホスピタリティ、外国語や宗教や慣習への対応力などです。
2つめは医療技術の評価。医学全分野のありとあらゆる疾患に応えます。それぞれの医療機関や担当医が得意とする、領域や手術法や治療法を完全にデータベースとして押さえ、治療成績を公正に評価して利用者に提示するのです。かかった病気の症状を最も得意とする、名医と病院を紹介するのです。
おもてなし力の評価と治療成績の評価を高いレベルで両立できれば、日本で随一の医療ツーリズム比較サイトになると思うのですが。
だれがやるの?
ここまで長く述べてきましたが、実はもう最適な会社があると思われます。
エムスリーです。
エムスリーは医師向け情報サイトを運営する会社です。エムスリーは日本の相当数の医師に食い込んでいますので、医療機関と関係をつくるノウハウはかなりありそうです。各疾患に対して、最適な医療機関を紹介できる潜在能力がありそうです。
さらにネットサービスも得意ですから、医療ツーリズム受け入れサービスのサイト構築もお手のものでしょう。
あとはおもてなし方面の評価のノウハウだけ、と思いますが。
エムスリーの方、いかがでしょうか。
(ここまで書いておいてですが、調べたらシップヘルスケアHDの子会社で、すでに医療ツーリズムを扱う会社がありました。でも病院の評価サイトではないか。)