「伝説のファンドマネージャーが実践する株の絶対法則」 林則行(著)

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「伝説のファンドマネージャーが教える株の公式」を補足する続編となります。成長株投資にも似ていますが、より日本株に適応させた株式投資の解説本です。

おすすめ

★★★★★★☆☆☆☆

 

対象読者層

株式投資を勉強したい人。
想定投資期間が数か月から数年の、成長株投資を志向する人。
「伝説のファンドマネージャーが教える株の公式」を読んだ人。
難易度は初級者程度でしょうか。

 

要約と注目ポイント

個別銘柄の選択と買いのタイミングを解説する。

買うべき銘柄か?買いのタイミングか?

買いで注目すべき4つのポイント。
重要な項目から優先順位がついている。

①ビッグ・チェンジか?
時流に乗っているか、オンリーワン企業か、政策の後押しがあるか、の3つのうちいずれかに該当すること。

②直近2~3四半期の業績が良いか?
売上10%以上、利益20%以上伸びていることが条件。赤字から黒字転換のときは伸び率をみる。

などなど‥‥

相場全体を見る

銘柄選択後、株式市場が上昇局面か確認。

新高値銘柄数が増えたか?

日経平均や他国の市場が最近の高値を抜いたか?

などなど‥‥

「伝説のファンドマネージャーが教える株の公式」の買いの公式と合わせると、より理解が深まります。

買ってはいけない株

訳あり銘柄は買わない。

その会社の株価だけ上がっているが同業種の株価が上がっていないとき

出遅れ株のとき

リストラで利益が出ているとき

などなど‥‥

いつ売るのか?

売りでは完璧を狙わない。

ピークで売るのは無理なので、各種テクニカル指標を利用して売る。

テクニカルツールの説明。

儲けたいと欲深くなると、買うことばかり考えがちです。大きな損失を避けるため、何を買ってはいけないのか、いつ売るのか、これらは常に意識するべきです。

そのほかに株式投資で気をつけること

高値で飛び付き買いをしない。

銘柄数は5~10ぐらい保有して分散投資する。

 

書評

前著「伝説のファンドマネージャーが教える株の公式」を読んで勉強になるなあと思い、本書も続けて読みました。

投資のルールとして、前著より本書の方が読者の裁量に任せる部分が多いように思われます。どちらか読むとしたら、ルールの明確な前著がわかりやすいと思います。

勉強にはなったのですが、ビッグ・チェンジする銘柄を見抜いたり、チャートの解釈などで、やはり経験や知識が必要なのでは、と感じました。著者は、経験が浅くてもルールを守れば大丈夫と述べていますが。
(書評2013/8/17)

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